ニュース速報

ビジネス

米フォード、第3四半期利益が予想を上回る 通期は黒字見通し

2020年10月29日(木)10時07分

米自動車大手フォード・モーターが28日発表した第3・四半期決算は、利益が予想を上回った。米国でピックアップトラックやSUV(スポーツ多目的車)の需要が好調だった。フランクフルトで昨年9月撮影(2020年 ロイター/WOLFGANG RATTAY)

[デトロイト 28日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターが28日発表した第3・四半期決算は、利益が予想を上回った。米国でピックアップトラックやSUV(スポーツ多目的車)の需要が好調だった。また、通期の税引き前損益が黒字になると見通し、引け後の時間外取引で株価が一時7%上昇した。

第3・四半期の純利益は24億ドル(1株当たり0.60ドル)で、前年同期の4億ドル(同0.11ドル)から大幅に増加した。

一時項目を除く利益は36億ドル(同0.65ドル)で、リフィニティブのアナリスト予想である0.19ドルを上回った。

第4・四半期の利払い前・税引き前利益(EBIT)は、トントンから5億ドルの損失を想定し、通期の調整後EBITは黒字を見込むとした。

同社は第4・四半期の業績が予想を上回ると表明。通期の税引き前利益を6億ー11億ドルと予測した。7月時点では第4・四半期と通期の業績が赤字になるとの見通しを示していた。

今月1日に就任したジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、ジム・ハケット前CEOが着手した110億ドル規模の再編計画を完了させるという課題を抱えている。ソフトウエア、データ、車両管理、電気自動車の充電など、関連技術分野への事業拡大も目指している。

ファーリー氏は電話会議で「自動車部門の問題はまだ解決していないが、明確な再生計画がある」と表明。電気自動車が同社の将来の基礎になると述べた。

第3・四半期の調整後EBITマージンは9.7%。通期の目標は8%。第3・四半期の純利益率は6.4%だった。

ジョン・ローラー最高財務責任者(CFO)は電話会議で「需要は予想を大幅に上回った」と発言。

クレディ・スイスのアナリストは「フォード株は目先、アウトパフォームするだろう。ジム・ファーリー氏の就任で、同社のスピードと説明責任が高まるとみている」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハマス、人質遺体を新たに引き渡し 停戦合意履行巡る

ビジネス

米国株式市場=続伸、ダウ664ドル高 利下げ観測高

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、精彩欠く指標で米利下げ観測

ワールド

ウクライナ、和平合意へ前進の構え 米大統領「意見相
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    使っていたら変更を! 「使用頻度の高いパスワード」…
  • 10
    トランプの脅威から祖国を守るため、「環境派」の顔…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中