[11日 ロイター] - 大規模な米国事業を抱える保険会社5社では、新型コロナウイルス流行に伴う第2・四半期のコストが25億ドルとなった。アナリストらによると、懸念されていた水準を大幅に下回っており、業界は資本に手を付けることなくコストを吸収している。

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)<AIG.N>とチャブ<CB.BN>は、新型コロナに関連した請求への支払いが財務への打撃の大半を占めたと説明。多くは損害保険契約だという。

トラベラーズ・カンパニーズ<TRV.N>、メットライフ<MET.N>、プルデンシャル・ファイナンシャル<PRU.N>のその他3社は、第1・四半期の市場低迷に伴いプライベート・エクイティ投資で損失を出した。これは決算への影響が表れるのに3カ月のタイムラグが生じるためだ。市場はその後回復しているため、これらの損失は取り戻せる見込みだ。

保険各社はこれまで、新型コロナに関連して事業中断契約の保険金請求への支払いを迫られれば莫大な支払い額になる可能性があると警告していた。

訴訟の行方次第でこうした支払いを迫られる可能性は依然残っているものの、今のところ2件の訴訟では保険会社側に有利な司法判断となっている。

パイパー・サンドラーのアナリスト、ポール・ニューサム氏は、保険各社にとって新型コロナに関連した大規模な保険金請求リスクがなくなったと言うには時期尚早かもしれないと指摘。「第3・四半期に新型コロナ関連の請求がどの程度になるかは依然分からない」と述べた。

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