ニュース速報

ビジネス

米国事業大きい保険5社、第2四半期のコロナ関連コストは25億ドル

2020年08月12日(水)13時04分

 大規模な米国事業を抱える保険会社5社では、新型コロナウイルス流行に伴う第2・四半期のコストが25億ドルとなった。写真はアメリカン・インターナショナル・グループの本社。2017年6月ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/Suzanne Barlyn)

[11日 ロイター] - 大規模な米国事業を抱える保険会社5社では、新型コロナウイルス流行に伴う第2・四半期のコストが25億ドルとなった。アナリストらによると、懸念されていた水準を大幅に下回っており、業界は資本に手を付けることなくコストを吸収している。

アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)とチャブは、新型コロナに関連した請求への支払いが財務への打撃の大半を占めたと説明。多くは損害保険契約だという。

トラベラーズ・カンパニーズ、メットライフ、プルデンシャル・ファイナンシャルのその他3社は、第1・四半期の市場低迷に伴いプライベート・エクイティ投資で損失を出した。これは決算への影響が表れるのに3カ月のタイムラグが生じるためだ。市場はその後回復しているため、これらの損失は取り戻せる見込みだ。

保険各社はこれまで、新型コロナに関連して事業中断契約の保険金請求への支払いを迫られれば莫大な支払い額になる可能性があると警告していた。

訴訟の行方次第でこうした支払いを迫られる可能性は依然残っているものの、今のところ2件の訴訟では保険会社側に有利な司法判断となっている。

パイパー・サンドラーのアナリスト、ポール・ニューサム氏は、保険各社にとって新型コロナに関連した大規模な保険金請求リスクがなくなったと言うには時期尚早かもしれないと指摘。「第3・四半期に新型コロナ関連の請求がどの程度になるかは依然分からない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米中に経済・通商協力の「極めて大きな余地」=中国副

ワールド

ECB総裁、5月からBISの主要会合議長に パウエ

ワールド

タイ・カンボジア国境の緊張高まる、銃撃応酬で1人死

ビジネス

インフレリスクは上振れ、小幅下振れ容認可能=シュナ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働力を無駄遣いする不思議の国ニッポン
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 7
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 8
    「麻薬密輸ボート」爆撃の瞬間を公開...米軍がカリブ…
  • 9
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中