ニュース速報

ビジネス

米新築住宅販売、6月は13年ぶり高水準 郊外大型物件が人気

2020年07月25日(土)04時09分

米商務省が24日発表した6月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比13.8%増の77万6000戸と、2007年7月以来約13年ぶりの高水準を付けた。サウスカロライナ州での新築物件案内。2月撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した6月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比13.8%増の77万6000戸と、2007年7月以来約13年ぶりの高水準を付けた。低金利環境に加え、新型コロナウイルス感染拡大を受け都市部から郊外の人口密度が低い地域に移り住む人が増えていることで、予想(4%増の70万戸)を大きく上回った。

6月は前年同月比では6.9%増。5月の販売戸数は68万2000戸に上方修正された。

コロナ禍の影響で在宅勤務が浸透する中、事務スペースなどを兼ね備えた郊外の大型物件への需要が殺到しているといい、こうした動きは家具・装備品や園芸用品などを取り扱う小売業にも追い風になり得るとみられている。

バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ(ニューヨーク)の米国担当チーフエコノミスト、ミシェル・マイヤー氏は「住宅市場には(コロナ禍に対する)強い免疫力が存在する。打撃を受けているのは低所得層で、住宅所有との関連が薄い」と述べた。

6月は地域別では北東部が89.7%、西部が18%、南部が7.2%、中西部が10.5%、それぞれ増加した。

価格中央値は前年同月比5.6%上昇の32万9000ドル。販売は20万─40万ドルの価格帯に集中した。

住宅在庫は30万7000戸。5月は31万1000戸だった。6月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.7カ月。5月は5.5カ月だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米テキサス州洪水の死者32人に、子ども14人犠牲 

ビジネス

アングル:プラダ「炎上」が商機に、インドの伝統的サ

ワールド

イスラエル、カタールに代表団派遣へ ハマスの停戦条

ワールド

EU産ブランデー関税、34社が回避へ 友好的協議で
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中