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ロンドン証取、取引時間短縮に幅広い支持 欧州との協調は必要
ロンドン証券取引所(LSE)は6月1日、欧州の取引所と協調して取引時間を90分短縮する案に幅広い支持があることを明らかにした。2017年12月29日、ロンドンの金融街シティで撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 1日 ロイター] - ロンドン証券取引所(LSE)は1日、欧州の取引所と協調して取引時間を90分短縮する案に幅広い支持があることを明らかにした。
LSEは、女性の雇用拡大やメンタルヘルスの向上に向けた取引時間短縮に関する意見公募の結果を公表した。
その中で、取引時間の変更は欧州の取引所などと足並みをそろえて行うべきとの意見が大勢だったことも明らかにし、「金融業界の多くの取引業務が欧州全体に関わることを踏まえると、欧州との協調がなければ、多様性や健康を改善する目標の達成は難しい」と指摘した。
現行の欧州の取引時間は英国時間午前8時─午後4時30分と、アジアや米国より長いが、LSEによると、大部分の市場参加者は午前9時─午後4時の取引を希望、少数は現状維持を希望しているという。
欧州証券取引所連合(FESE)は取引時間の短縮を支持するかどうか加盟取引所に意見を求めているが、一部は慎重とみられている。
LSEはFESEのメンバーではなく、英国の欧州連合(EU)離脱も両者間の調整を難しくする可能性がある。