ニュース速報

ビジネス

日経平均は4日続伸、497円高 終値は3カ月ぶり高値

2020年05月28日(木)15時22分

 5月28日、東京株式市場で日経平均は大幅に4日続伸した。終値は2万1916円31銭となり、2月27日以来3カ月ぶりの高値となった。東京証券取引所で2018年10月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に4日続伸した。終値は2万1916円31銭となり、2月27日以来3カ月ぶりの高値となった。緊急事態宣言の全面解除や補正予算が呼び水となり、これまで日本株を売っていた海外投資家から買い戻しの動きが出ている。後場は香港ハンセン指数の軟化を横目に上げ幅を縮小する場面もあったが、大引けにかけて再び高値圏に上昇した。

日経平均は前営業日比193円67銭高の2万1612円90銭で寄り付いた後、節目と見られていた200日移動平均線を突破。前引け前にかけて2万1902円91銭まで上値を伸ばした。後場は香港ハンセン指数の下落を材料に利益確定売りが出ていったん上げ幅を縮小したが、その動きが一巡すると再び強含み、前場に付けたきょうの高値を上回った。

TOPIXは4日続伸。東証33業種では、石油・石炭製品、鉱業、海運を除く30業種が値上がりした。鉄鋼、銀行、輸送用機器、ゴム製品、サービスなどが値上がり率上位。銀行株の上昇については全体の需給相場を象徴する動きとの見方もある。

このほか個別銘柄では、電通グループ<4324.T>が大幅高となった。27日発表した2020年1ー3月期の連結純損益(IFRS)が154億円の黒字(前年同期は26億円の赤字)に転換し、収益性が改善したポジティブな決算と受け止められた。日産自動車<7201.T>は大幅続伸。前日発表された3社連合の新事業モデルが注目された。

東証1部の騰落数は、値上がり1530銘柄に対し、値下がりが583銘柄、変わらずが53銘柄だった。

朝方に財務省が発表した5月17日―5月23日の対外及び対内証券売買契約等の状況 (指定報告機関ベース)によると、対内株式投資は754億円の買い越しだった。これについて市場からは「海外勢の長期資金が日本株に対して持たざるリスクを感じて買い姿勢を強めた可能性がある」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘が出ていた。

日経平均<.N225>

終値      21916.31 +497.08

寄り付き    21612.90

安値/高値   21,580.50─21,926.29

TOPIX<.TOPX>

終値       1577.34 +27.87

寄り付き     1562.08

安値/高値    1,555.31─1,578.50

東証出来高(万株) 208753

東証売買代金(億円) 33816.28

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バングラデシュ空港の大規模火災で輸出用衣料品に甚大

ワールド

英反移民活動家ロビンソン氏、リフォームUK党首の信

ビジネス

中国不動産投資、1─9月は前年比13.9%減

ビジネス

中国新築住宅価格、9月は11カ月ぶりの大幅下落
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 7
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 8
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中