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中国の電子たばこ業界が減産、人員を1割削減 規制強化受け

2019年12月20日(金)19時17分

12月20日、中国の電子たばこ業界で10月以降、全体の約1割に相当する5万人前後の人員削減が行われた。写真は深センで開かれた電子タバコのエキスポで4月撮影(2019年 ロイター)

[上海 20日 ロイター] - 中国の電子たばこ業界で10月以降、全体の約1割に相当する5万人前後の人員削減が行われた。業界団体の推計で明らかになった。中国や米国などでの規制強化が背景。

中国電子たばこ商工会議所の幹部は19日、中国当局が電子たばこのオンライン販売を禁止したことが大打撃となったほか、世界最大の電子たばこ市場である米国で批判的な報道が相次いだこともあって需要が低下したと述べた。

世界の電子たばこの約90%が生産され、約50万人が工場で働いていた深センでも減産と人員削減が実施されたという。

一時は世界的人気を誇った電子たばこブランド「JUUL(ジュール)」の成功にあやかろうと、ジュールのコンパクトなデザインをまねた製品を作るスタートアップ企業に資金をつぎ込む中国の投資家が続々と現れたものの、今ではそうした企業は過剰な在庫を抱え込んでいる。

電子たばこメーカー、シゲレイの創業者、Ou Junbiao氏は今月、ベンチャー企業専門メディアに対し、1000人前後いた従業員の約半分を解雇したことを明らかにした。

ロイター
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