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革新投資機構が新体制、ゾンビ企業「延命の金出さず」と横尾社長
2019年12月10日(火)18時40分
[東京 10日 ロイター] - 官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)は新社長に元みずほ証券社長の横尾敬介氏が就任したと発表した。昨年の経営陣の退陣以来、約1年ぶりに新体制が発足した。
横尾社長は、官民ファンドが公的資金を用いている側面がある一方で、民間の知恵や力を引き出して活用していく面も大事だと指摘。「民間資金の呼び水としてリスクマネーを供給し、次世代の産業を担うような企業を育て、産業の競争力を底上げしていく」と抱負を述べた。
民間だけでは十分にリスクマネーを供給できていない分野があると説明した。例として、リスクが大きく投資回収に時間がかかる創薬や研究開発型ベンチャー企業の成長ステージなどを挙げた。その一方で「明らかに産業界なり市場から退出してもらわなければいけないような企業に対して、延命のために金を出すことは一切しない」と言明した。
JICは昨年9月、旧来の産業革新機構を見直して発足したが、役員報酬のあり方を巡って経産省との対立が深まって昨年12月、民間出身の取締役が一斉に退陣した経緯があった。
(平田紀之)
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