ニュース速報

ビジネス

アナリスト、来年のアジア企業の利益予想を上方修正

2019年11月26日(火)17時36分

 11月26日、リフィニティブのデータによると、アナリストがアジア企業の来年の利益予想を上方修正している。写真はインドのムンバイの遠景。2017年3月撮影(2019年 ロイター/Danish Siddiqui)

[26日 ロイター] - リフィニティブのデータによると、アナリストがアジア企業の来年の利益予想を上方修正している。米中貿易交渉への期待や金融緩和を背景とする景気回復見通しが背景。

大企業・中堅企業の利益予想は過去1カ月で0.8%上方修正された。来年の予想は13%の増益。今年の予想は4.5%の増益となっている。

野村証券(シンガポール)のストラテジスト、Chetan Seth氏は「日本を除くアジア企業は来年、利益が上向くだろう。前年の利益が少なかったことや、(半導体)メモリーのサイクルが底入れしたとみられることが理由だ」と述べた。

国別では、インド企業が来年36%の増益でトップとなる見通し。韓国企業、ベトナム企業が続いた。

ダイワ・キャピタル・マーケッツ(香港)のアナリスト、パトリック・パン氏は「引き続きインドを最大のオーバーウエートにしている。法人税減税で内需が改善し、利益予想が上方修正されている」と述べた。

中国企業は14%の増益となる見通し。

アジア株は昨年低迷したが、今年は大幅高となっている。アナリストによると、来年の業績への期待が主因。MSCIアジア太平洋株指数(日本を除く)は今年10.5%値上がりしている。

ゴールドマン・サックスはリポートで「アジア太平洋株の来年のドル建てトータルリターンを8%と予想する。世界経済が循環的に上向き、地元企業の利益が回復する」と指摘。

ただ「市場はすでにこうした見方を織り込んでいるため、割高感が出て、プラスだが、ほどほどのパフォーマンスとなる可能性がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中