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ユニゾ、TOB「確定事項なし」 エリオットの追加質問には回答せず

2019年10月16日(水)16時18分

 10月16日、ユニゾホールディングスは16日、投資ファンドのブラックストーンが前日、ユニゾHD対して株式公開買い付け(TOB)を検討していると発表したことを受けて、「連絡を受けていない」とした上で、今回のTOB表明について同社の特別委員会に諮問する予定であるため、今後の対応で現時点で確定した事項はないと表明した。写真はニューヨーク証券取引所で2016年4月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[東京 16日 ロイター] - ユニゾホールディングス<3258.T>は16日、投資ファンドのブラックストーンが前日、ユニゾHD対して株式公開買い付け(TOB)を検討していると発表したことを受けて、「連絡を受けていない」とした上で、今回のTOB表明について同社の特別委員会に諮問する予定であるため、今後の対応で現時点で確定した事項はないと表明した。

また、ユニゾは、筆頭株主の米エリオットから15日付でTOBに関する追加質問を受け取ったが、質問に対する見解は10日に発表しており、すでに十分回答しているとして、新たな回答を拒否。今後さらなる質問があっても回答しないとコメントした。

一方、エリオットは関連会社を通じ、これまでのTOBに対するユニゾの一連の対応に懸念を持っているとした上で、「一般株主に公正な価値が分配されるよう誠実に検討し、合意を図るべく最大限の努力をすべき」とのコメントを発表した。

ブラックストーンは15日、ユニゾHDに対してTOBを検討していると発表。ユニゾが23日までに同意することを条件に1株5000円でTOBを開始する。一方、ユニゾの同意が得られない場合、TOB実施の可否を含めたあらゆる選択肢を検討するとしている。

ユニゾHDの株価はこの日、ブラックストーンのTOB価格を意識するかたちで買われ、前日比255円高の4955円で引けた。

*内容を追加しました。

(青山敦子、石田仁志 編集:田中志保)

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