ニュース速報

ビジネス

中国、リバースレポ金利を予想外に据え置き 米に追随せず

2018年06月14日(木)13時31分

 6月14日、中国人民銀行(中央銀行)は、リバースレポ金利を据え置いた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けて人民銀も追随するとみられていたことから、予想外の決定となった。写真は北京で2013年6月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[上海 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は14日、リバースレポ金利を据え置いた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けて人民銀も追随するとみられていたことから、予想外の決定となった。

人民銀のウェブサイトによると、7日物リバースレポ金利は2.55%、14日物リバースレポ金利は2.70%、28日物リバースレポ金利は2.85%に、それぞれ据え置かれた。

FRBは13日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げを決めた。

アナリストの間では、米中の金利差を一定に保つことで、資金流出によって人民元相場が圧迫されるリスクを抑制するため、人民銀が金利を5─10%程度引き上げると予想されていた。

しかし、みずほ銀行(香港)のシニアアジア通貨ストラテジスト、ケン・チュング氏は「人民銀はもはや為替を安定させる必要がないようだ」と指摘。「5月の経済指標は景気の弱さを示しており、人民銀は経済成長の勢いを保つため金利引き上げを控えるだろう」との見方を示した。

この日発表された一連の5月経済指標は予想を下回り、リスクの高い融資の取り締まりで企業や消費者の借り入れコストが上昇する中、景気が減速し始めているとの見方が強まった。

人民元の対ドル相場は2017年の6.8%上昇に加え、年初来約1.7%上昇している。

人民銀は一方で、流動性の管理をある程度緩和しており、市場は今年下期に預金準備率の追加引き下げがあると予想。早ければ6月か7月との見方も出ている。

人民銀はこの日、リバースレポを通じて差し引き700億元を短期金融市場に供給した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ワールド

中国、米国産大豆追加購入の可能性低下も 関税違憲判

ビジネス

トランプ関税違憲判決、米エネ企業のコスト軽減 取引

ワールド

米USTR、新たな301条調査開始へ 主要国の大半
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 2
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 5
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中