ニュース速報

米金融システム、仮想通貨で変容 物価不安定化の恐れ=セントルイス連銀総裁

2019年07月20日(土)01時06分

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は19日、米国の通貨システムには仮想通貨(暗号資産)による変化が生じており、こうした変化は違法行為のまん延や物価不安定につながる恐れがあると警告した。

ブラード総裁は講演原稿で「米国は現在、単一でない通貨(システム)に向け動いていると形容できる」とし、「消費者や企業は、多くの種類の通貨がさまざまなレートで同時に流通する非単一な通貨(システム)を望まない可能性がある」と述べた。

その上で、複数の通貨が同時に存在することがより自由な取引につながる可能性はあるとしながらも、「現実的には、新たに可能になるこうした自由な取引の一部は違法、もしくは違法すれすれのものになる恐れがある」と指摘。「仮想通貨は重要な社会問題の解決を意図せぬ方向に導いている可能性がある」との考えを示した。

ブラード総裁はこの日の講演では金利見通しなどについて言及しなかった。

パウエルFRB議長は前週の議会証言で、フェイスブックが導入を計画している仮想通貨「リブラ」について、「深刻な懸念」が対処されるまで前進させるべきではないと指摘。「リブラにはプライバシーや資金洗浄(マネーロンダリング)、消費者保護、金融安定性といった点で多くの深刻な懸念が生じている」とし、こうした問題への取り組みがない限り「リブラ計画を先に進めることはできない」と述べた。[nL4N24B37P]

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