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イタリア五つ星党首、連立相手の同盟党首に和解協議呼び掛け
[ローマ 19日 ロイター] - イタリアのディマイオ副首相(「五つ星運動」党首)は19日、連立相手の「同盟」の党首であるサルビーニ副首相に和解に向けた協議を呼び掛けた。「五つ星運動」と「同盟」は非難の応酬を繰り広げ、連立政権の存続が危ぶまれている。
ディマイオ氏は国営放送RAI3とのインタビューで、緊張緩和に向けてサルビーニ氏との協議を望むと語った。また連立政権危機説を否定した。
ディマイオ氏は「今日会って話をすることが望ましい」と発言。「政権に問題はない」と述べた。
これに対し、サルビーニ氏は「ディマイオ氏とはもちろん会って話し合う」とする一方、時期については明言しなかった。さらに「われわれの提案に五つ星運動の一部議員らからあからさまな妨害がある」とし、これはディマイオ氏個人ではなく五つ星運動の議員らの問題だと述べた。
5月の欧州議会選では同盟が五つ星運動に圧勝。サルビーニ副首相は事実上の首相のように振る舞い始めており、両副首相の関係は悪化している。
両副首相は欧州委員長人事を巡っても対立。[nL4N24J4X7]
連立政権が危機に陥ったとの観測は18日、サルビーニ氏がマッタレッラ大統領に面会を申し入れたと判明したことから現実味を帯びた。
サルビーニ氏は深夜の現地テレビ番組で、大統領に辞意を表明する考えはないと言明したが、19日付の複数のイタリア紙は、総選挙が今年秋に前倒しされるのではないかとの見方を伝えている。
ディマイオ氏は「成熟した人間は、報道を通じて互いに話をするのではなく、直接会って話をしたほうがよい」と述べた。
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