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ユーロ圏鉱工業生産、5月は前月比+0.9% 予想上回る
2019年07月12日(金)19時24分
[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏鉱工業生産指数は、前月比0.9%上昇と、市場予想を上回った。
前月までは2カ月連続で低下していた。市場予想は0.2%上昇だった。貿易摩擦の長期化で0.5%の低下を予想する声も出ていた。
改善は一時的との見方もあるが、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和観測が後退する可能性もある。
4月分は0.5%低下から0.4%低下に修正された。3月は0.3%低下、2月は横ばい、1月は2.0%上昇だった。
5月は非耐久消費財の生産が2.7%増加した。
耐久消費財の生産も2.3%増加しており、メーカーが長期的な購買行動を楽観視している可能性もある。資本財の生産は1.3%増。
ただINGのエコノミスト、Bert Colijn氏は「数字にだまされてはならない」とし「貿易の見通しが改善しない限り、下半期の製造業は低迷する可能性がある」と述べた。
欧州委員会は今週、世界的な貿易摩擦のリスクが高まっているとして、ユーロ圏の来年の経済成長予測を下方修正した。[nL4N24B2OP]
5月のユーロ圏鉱工業生産指数は、前年比では0.5%低下と、3カ月連続の低下となった。
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