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中間所得層の健全性回復が重要、「収入の伸び低迷」=FRB議長
2019年05月10日(金)02時35分
[ワシントン 9日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は9日、中間所得層の収入があまり伸びていないことや所得格差の拡大といった問題への取り組みが重要になるとの考えを示した。
議長は中間所得層に関する会合であいさつし、大学を卒業しておらず、あるいは貧困家庭・地域に生まれた人が就職したり中間層に入る確率は50―60年代と比べてかなり低下していると指摘した。
その上で「中間層は仕事を持ち貯蓄できると国民の多くが考えているが、近年、中間層の収入の伸びは低迷している」とし、経済階級の階段を上れるかどうかは、努力や才能だけでなく育った家庭・地域や通った小中学校の質にもよるほか、人種や民族性も絡んでくると述べた。
また、貧困層が中間層に移行できる状況の構築や、中間層における基本的な経済の安定性確保が二重の課題になるとした。
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