『アステイオン』本誌

2021/11月発売
vol095

特集:アカデミック・ジャーナリズム

2021/11発売

かつて自在に相互乗り入れができたアカデミズムとジャーナリズムは、それぞれの発展とともに分化し、分断を深めてきた。両者を仲立ちしつつ刷新する「アカデミック・ジャーナリズム」を、激変する情報社会環境の中でいかに維持・発展させてゆくか。

目次

【特集】

  • 巻頭言武田 徹
  • 数と独立――棲み分ける批評Ⅲ東 浩紀
  • 「アカデミ・ジャーナリズム」の試み大治朋子
  • ポピュラー・サイエンスという方法下山 進
  • 「専門知」を「臨床知」で乗り越える渡辺一史+
    小川さやか+
    武田 徹
  • 一人の読者から社会は変わる――ネット言論空間の可能性芹沢一也+
    武田 徹
  • アカデミック・ジャーナリズムの「高度成長」――粕谷一希の「中公サロン」編集術山本昭宏
  • 知のアリーナを支える――論壇記者座談会大内悟史+
    小林佑基+
    鈴木英生+
    田所昌幸+
    武田 徹
  • 「良き仲間」としてのアカデミック・ジャーナリズム開沼 博

【論考】

  • アメリカはゼロエミッションを実現できるか――二回梯子を外された日本人が知っておくべきこと手塚宏之
  • 統計学と機械学習から見る「正当化」のあり方大塚 淳
  • 「私」への懐疑に耐えた文明史家――我が師・野田宣雄を回想して佐藤卓己

【世界の思潮】

  • 「民主主義本ブーム」を読み解く宇野重規
  • ベラルーシの二世代──アレクシエーヴィチとフィリペンコ奈倉有里
  • 「無関心なエゴイズムというウイルス」との戦い山本芳久

【時評】

  • ファッションに見る日本的美意識高階秀爾
  • 百十一年目の《われは海の子》――「唱歌」の現在地渡辺 裕
  • 国立競技場の建築について藤森照信
  • G20デジタル課税合意の歴史的意義と今後の課題森信茂樹
  • 「子守国家」への警戒、英国で「自由の日」を考える金成隆一
  • 新型コロナの想い出奥本大三郎
  • 土足の限界井上章一
  • 生活文化を重要無形文化財に熊倉功夫

【連載企画「超えるのではなく辿る、二つの文化」】

  • 学問との再契約宮野公樹

【写真で読む研究レポート】

  • 「敦煌」が日本人のあこがれだった時代榎本泰子
  • 隠された手を求めて伊藤亜紗

【連載】

  • 夢を種蒔く人・厨川白村――左足切断そしてアメリカ留学(上)張 競
  • 平成史――世界のなかの日本―国際衝撃五百旗頭 真
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