[カラカス 22日 ロイター] - 米国のベテラン外交官、トム・シャノン氏は22日、南米ベネズエラのマドゥロ大統領と同国の首都カラカスで2時間近く会談した。反米左派を掲げるベネズエラが原油安の影響で深刻な経済危機に直面する中、両国関係を再スタートすることが狙い。

チャベス前大統領から17年間左派政権が続くベネズエラは、キューバに代わる中南米地域の反米の旗手として知られる。

会談後、マドゥロ大統領は数千人の支持者を前に演壇に立ち、「遅すぎることはない。オバマ米大統領がこの8年間、革命に反対してきた立場を修正することを期待する」と語った。

シャノン氏は21日午後には、ヘンリー・ラモス国会議長のほか、国民投票実施に向けた反政府活動を主導するエンリケ・カプリレス氏ら、野党連合・民主統一会議(MUD)の指導者とも会談。

カプリレス氏は会談後、全国で3000万人が食料不足に陥っていることに言及し、「われわれはシャッターチャンスのために会談したわけではない。ベネズエラにはもう時間がない」と危機感を訴えた。

米国は、野党側が求めるマドゥロ大統領罷免の是非を問う「公正でタイムリーな」国民投票を支持している。一方で、ケリー米国務長官は先週、ベネズエラのロドリゲス外相と会談し、両国の対話を再開することで一致した。

マドゥロ大統領は米特使との会談に応じることで、国際社会の圧力が和らぐと期待したとみられる一方、米国は関係改善によって、国内問題をすべて「帝国主義者」の敵のせいにするベネズエラ政府の主張の根拠が弱まると踏んだようだ。

シャノン氏は会談の中で、2014年に反政府デモを指導したとして拘束された指導者レオポルド・ロペス氏の釈放も求めたものとみられる。

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