[1日 ロイター] - <為替> ドルが対円で2週間ぶりの安値をつけた。安倍晋三首相は消費税増税を2年半延期する方針を正式に表明したが、先送り期間は市場予想より長く、追加緩和を通じた円高抑制を急がないのではとの懸念が浮上した。
ドル/円<JPY=>は1.5%値を下げ、2週間ぶり安値となる109.06円をつけた。
<ロンドン株式市場> 続落した。建材販売のウルズリー<WOS.L>が売り込まれたほか、金属価格の下落で鉱業株も下落した。
ウルズリーは5.5%安。1日の下落率としては昨年9月以来最大となった。一部の市場で需要に勢いを欠いていることを理由に、第3・四半期は収益の伸びが減速するとしたことが嫌気された。英国と欧州でリストラを加速するとしている。
FT350種鉱業株指数<.FTNMX1770>は1.93%の下落。中国や欧州の製造業関連の指標が振るわなかったことで金属価格が下落。これを受けて鉱業株は、リオティント <RIO.L>やアントファガスタ<ANTO.L>、アングロ・アメリカン<AAL.L>が1.3%から3.8%の下落となった。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。1次産品関連と銀行株の下落が響いた。旅行関連も今年の夏に欧州に対して攻撃が仕掛けられる可能性があると米国が警告を発したことで売られた。
STOXX600種旅行・レジャー株指数は1.90%の下落となった。欧州航空大手のエールフランスKLM<AIRF.PA>やフランスのホテルグループ、アコー<ACCP.PA>の下げが目立った。フランスの旅行業界はストライキで打撃を被っている。来週から始まるサッカー欧州選手権「ユーロ2016」を無事に終えられるかどうかが、セキュリティー面の大きな挑戦になるとみられている。
<ユーロ圏債券> 独連邦債利回りが2週間ぶりの水準に低下した。欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票などリスクイベントが意識され、安全資産とされる独連邦債の投資妙味が増した。
独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の0.12%と、5月半ば以来の水準をつけた。昨年つけた過去最低の0.05%からは10bp以内の水準にある。
半面、リスク資産への買い意欲がしぼんだことで周辺国国債は売られ、スペイン<ES10YT=TWEB>、イタリア<IT10YT=TWEB>、ポルトガル<PT10YT=TWEB>の10年債利回りはいずれも約1─4bpの上昇となった。
英国民投票に加え、今週末のイタリア地方選、6月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)、6月26日実施のスペイン総選挙もリスク要因だ。ギリシャ問題が市場の波乱要因となる可能性も残る。