[14日 ロイター] - 総資産で米銀最大手のJPモルガン・チェース<JPM.N>が14日発表した昨年第4・四半期(10─12月)決算は、利益が予想を上回った。コスト管理の徹底や訴訟関連費用の大幅減少が寄与した格好だ。
年明けから株価やエネルギー価格が不安定となっているものの、2016年の事業見通しに自信を表明。米連邦準備理事会(FRB)の利上げなどによる純利息収入の押し上げ効果は20億ドル相当との見通しを示した。中盤の取引で株価は2%高の58.48ドル。
石油価格の値下がりや中国経済の減速をめぐる懸念がクレジット市場のぜい弱性につながっているともみられるなか、ダイモン最高経営責任者(CEO)は、投資家の間で目下、中国経済の減速に対する調整が行われている状況で、商品(コモディティ)市況の変動のなかにも勝ち組と負け組が存在すると指摘。「現在の状況がいずれ落ち着き、最悪の状態の始まりとならないことを祈っている」と述べた。景気後退(リセッション)は想定しておらず、米経済は足元、非常に良好であるようだとも話した。
純利益は10.2%増の54億3000万ドル。通年利益は過去最高の244億4000万ドルを記録した。1株当たりの利益は1.32ドルと、市場予想の1.25ドルを上回った。
総収入(管理ベース)は約1%増の237億5000万ドル。市場予想は228億9000万ドルだった。
通常、変動が最も大きい債券トレーディング部門の収入は3%減の25億7000万ドル。現物商品(コモディティ)事業の売却などを調整したベースでは1%の減収だった。
バランスシートは12月末時点で2兆3500億ドルと2.7%縮小。不良債権の引当金は49%拡大し12億5000万ドル。
事業別では5事業中2事業で増益となった。投資銀行事業は80%の増益、純利益への寄与度が最も大きいコンシューマー&コミュニティ・バンキング事業は10%の増益だった。一方、コマーシャル・バンキング事業は21%の減益となった。
非金利費用は7.4%減の142億6000万ドル。訴訟関連費用は11億ドルから6億4400万ドルに減った。
レーク最高財務責任者(CFO)は「年間を通じた費用の動きに大変満足している」と述べた。
全体の報酬費は2.4%減の66億9000万ドル。従業員数は23万4598人で2014年末の24万1359人から減少した。
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