[東京 25日 ロイター] - 総務省が25日公表した11月の消費者物価指数は、指標となる生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比で0.1%上昇した。市場予想の同ゼロ%を上回り、5カ月ぶりにプラスに転じた。前年と比べてエネルギー価格の下落幅が縮小した上、テレビや宿泊料、食品のプラス幅が拡大した。より基調的な物価の動きを示す食料・エネルギーを除くコアコアCPIも同0.9%上昇し、プラス幅を拡大した。もっとも物価上昇は前年の反動の側面もあり、今後政府・日銀が思い描くような上昇基調をたどるかは不透明だ。
コアCPIは8月以降4カ月連続で同マイナス0.1%にとどまっていたが、昨年夏から秋にかけての急激に下落した原油価格の影響が徐々にはく落し、指数を押し上げた。
11月はエネルギー全体で前年比11.1%下落したが、マイナス幅は10月の11.8%から縮小。電気代や都市ガス代、ガソリンでそれぞれマイナス幅が縮小した。
またコメや焼き肉、チョコレートなど生鮮食品を除く食品が2.3%上昇(10月2.2%)したほか、テレビ22.3%上昇(同20.4%)、宿泊料4.1%(同2.4%)上昇し指数を押し上げた。エアコンや冷蔵庫、洗濯機など家庭用耐久財も4.8%(同3.7%)上昇した。
先行指標とされる12月の東京都区部コアCPIも前年比0.1%上昇し6カ月のプラスに転じた。
一方、都区部のコアコアCPIの上昇幅は0.6%と前月比で横ばいだった。SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは、「足元の物価が加速しているわけではなく、前年の物価水準が低かったことによる。輸入物価の下落から日用品やテレビ等の国内物価の上昇が鈍化しており、コアコアの上昇も限界に近づいている」と指摘している。
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(竹本能文 編集:田中志保)