[アテネ 20日 ロイター] - ギリシャ政府は20日公表した予算案で、2015、16年の国内総生産(GDP)見通しをいずれも上方修正した。15年はゼロ成長(従来予想は2.3%のマイナス成長)、16年の成長率はマイナス0.7%(同マイナス1.3%)と見込んでいる。
予算案では、16年の国債利払い費を除く基礎的財政収支の黒字をGDP比0.5%とする目標を維持。政府は、これにより社会保障政策の推進が可能となると説明している。
ただ、社会福祉予算は1億ユーロにとどまった。歳出削減規模は57億ユーロで、このうち年金が18億ユーロ、国防費が5億ユーロ。また、政府によると、民営化による歳入は当初予想を下回る見込みという。
同国議会は19日、新たな金融支援の条件として債権団から要求された改革を実施するための法案を可決した。
同国財務省は「経済状況が悪い中での予算案提出だが、見通しは非常に明るい」と強調。「16年予算案は規模は小さいが、今後数年の政府の政策実施に向けた重要な一歩だ」と説明した。
エコノミストらは、銀行預金の流出抑制を目的に6月に実施された資本規制の影響が予想より軽微なことから、修正後の政府GDP予想は現実的だと分析している。