[シンガポール/ベンガルール 19日 ロイター] - 米投資銀行ゴールドマン・サックス<GS.N>は19日、コモディティ価格が一段と下落する可能性を指摘した。中国などの主要消費国で需要が落ち込んでいるにもかかわらず、エネルギーや金属、農業部門の生産者による供給調整が不十分だとしている。

同行は3カ月先の米原油先物を1バレル=38ドルと予想し、北海ブレント原油先物を43ドルと予想する。現在はそれぞれ40.76ドルと44.43ドルだ。

また、ロンドン市場の銅価格は2016年末までに4500ドルに下落すると予想。中国の需要鈍化で下振れする恐れがあるとした。鉄鉱石価格は2016年に1トン当たり44ドル、2017年には40ドルに下落するとみている。

銅の現在の取引価格<CMCU3>は4600ドルを上回り、鉄鉱石のスポット価格<.IO62-CNI=SI> は45.80ドルだ。

ゴールドマン・サックスは顧客向けノートに「我々の当初予想をはるかに超えている」低迷ぶりだと記した。

「各市場の供給調整は今のところ不十分で、需要はそれを相殺するほど強くないか、明らかに低下しているかのいずれか。一段安となるリスクが高まっている」と指摘した。

世界経済の成長鈍化や中国における製造業から消費主導型経済へのシフトなどが、原材料価格の低迷が長引く原因となっている。19種類の対象商品で構成される国際商品相場の指標であるロイター・コアコモディティCRB指数<.TRJCRB> は年初から20%下落し、2008年以来の下げ幅となっている。

米国や石油輸出国機構(OPEC)加盟国の一部に原油減産の兆しがあり、2016年後半には市場が均衡化するとの見方もあるが、金属・資源市場では供給側の対応がさらに緩慢だという。

原油の貯蔵タンクは歴史的高水準に達しており、同行は「供給過剰が物流・貯蔵能力の限界を超えれば、値崩れを引き起こす可能性が高まる」と警告した。

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