[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して約6カ月半ぶりの高値に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)と欧州中銀(ECB)の金融政策の方向性の違いが意識され、ドル買いは対スイスフランにも及んだ。
ユーロ/ドル<EUR=>は終盤0.3%安の1.0711ドル。
ユーロは9日、ECB内で12月に中銀預金金利をさらに引き下げる方向で意見がまとまりつつあるとの報道で売られたが、これに続き10日の市場ではユーロ圏債券利回りが低下した。
一方、先週6日に発表された10月の米非農業部門雇用者増加数が予想を大きく上回り、FRBの12月利上げ観測が高まった。これを受けて米債利回りとドルが上昇、2年債利回りは5年半ぶりの水準に急上昇していた。
さらに、10日発表された9月の米卸売在庫が前月比0.5%増と6月以来の伸びとなり市場予想の横ばいを上回るとともに、8月の数字も0.1%増から0.3%増に上方修正されたことで、第3・四半期の国内総生産(GDP)成長率が速報値の年率1.5%増より加速する可能性が出てきた。
ドルは対スイスフランでも上昇。ドル/スイスフラン<CHF=>は3月20日ぶり高値の1.0089フランを付け、終盤は0.4%高の1.0066フランでの取引となっている。
ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は4月以来の高値に上昇後、直近は0.4%高の99.371。6日の米雇用統計後の高値を上回った。
米景気の回復に伴ってFRBが12月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切る見通しが高まる中、ドルを買い持ちにする市場参加者が増えている。
アクション・エコノミクスのグローバル債券分析部門マネジング・ディレクター、キム・ルパート氏はロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムでのインタビューで、「(FOMCは)何があっても利上げを行うという方向に着実に向かっていると思う」と述べ、「(金融市場で)メルトダウンでもない限り、利上げするだろう」と予想する。
さらに同氏は、FRBの利上げを後押しする指標として「米雇用統計が最も大きいと思う」とし、「過去2カ月間のさえない米経済という見方を反転させるものだ」と語った。
ドル/円 終値 123.16/17
始値 123.18/23
前営業日終値 123.10/15
ユーロ/ドル 終値 1.0722/30
始値
前営業日終値 1.0748/54
*内容を追加しました。