[アテネ 27日 ロイター] - 銀行関係者によると、欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)枠を802億ユーロで据え置いた。
ECBはこれまでELA枠を段階的に引き上げてきたが、今回は2月以降初めて引き上げを見送った。
ELA枠の引き上げについてECB内で、財政ファイナンスにつながるとの懸念から反対意見も出ていた。
関係筋は「まだ利用していない流動性のバッファーは30億ユーロだ。預金流出ペースが非常に低い水準で安定しているため、引き上げが見送られた」と述べた。
ギリシャ政府当局者も「802億ユーロは、預金流出ペースの安定化を踏まえると十分な規模と考えられ、引き上げを要請しなかった」と語る。
ただ、27日付のギリシャ紙カシメリニは、資本規制への懸念から、ここ数日間預金流出が加速したと伝えた。4月の預金流出統計は28日、公表される予定だ。
ECBはコメントを避けた。
ECB理事会のタカ派らは、ギリシャの銀行が緊急流動性支援を受ける際に差し出す担保価値の削減(ヘアカット)率の引き上げも求めている。
ただ関係筋によると、27日の電話会議では何も決定されなかった。担保価値が減少すると、受けられる支援額も減る。
来月の国際通貨基金(IMF)融資の返済で債務不履行(デフォルト)の可能性が出てくれば、信用力の低下を示す事態となり、ECBが担保価値削減率を引き上げる可能性もある。
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