[東京 21日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の121円前半だった。株高を受けて底堅さが意識された半面、材料不足から取引は盛り上がらず、輸出企業の売りに押されるなどして相場に一服感も出ていた。
ドル/円は、仲値公示にかけてじり安となった。朝方から日経平均株価が上昇する中にあって、ドル/円は最近のレンジの上限付近にあることから、輸出企業によるドル売りが出やすく上値を押さえられた。
「昨日ほど取引は盛り上がっていない」(国内証券)といい、仲値通過後は方向感のない小動きとなった。株高を受けて底堅さは意識されたものの「材料不足で上値も重い」(邦銀)として、欧米時間まで動意に乏しい展開になるとの見方も聞かれた。
市場では「足元のドル/円の上昇は、ややペースが速かった。いったん足踏みとなってもおかしくない」(国内金融機関)との見方が出ていた。ドル/円は、19日発表の米4月住宅着工件数が強い数字だったことを受けて120.00円付近から上昇してきた。「逆に言えば、これまでのところ住宅関連以外に強い経済指標がない。もう一段ドルが踏み上がるには、今後出てくる指標でも米経済の強さを確認する必要がある」(同)という。
前日の海外時間には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を挟んだ乱高下を経てジリ高となったが、東京市場では「金利上昇や強い経済指標といった明確なドル買いの材料があるわけではなく、違和感のある上昇だ。積極的には上値を追いにくい」(国内金融機関)との声が出ていた。
午前中には5月の中国製造業PMI速報値が49.1だったと発表された。豪ドル/米ドルは0.7883米ドル付近から一時0.7875米ドルにやや弱含んだが、反応は限定的だった。前月は48.9だった。
<ユーロ1.10ドル半ばがサポートに、目先はレンジの見方も>
ユーロ/ドルは朝方の1.10ドル後半からじり高となった。欧州中央銀行(ECB)高官による国債買い前倒し発言や、ギリシャ懸念から、ユーロ安/ドル高の基調となってきたものの、前日のユーロ下落局面で切り返した1.10ドル半ばが「比較的しっかりしたサポートになっている」(国内金融機関)との見方も出ていた。
1.10ドル半ばは、3月以降にユーロが反発した局面で強力なレジスタンスとして機能していた。ユーロのショートポジションはまだ十分には消化されておらず「これを明確に下抜けない限り、まだショートカバーが出るおそれがある。ユーロがどんどん下がっていくとの決め打ちはリスクを伴う」(国内金融機関)との警戒感も出ていた。
当面は、よほどの悪材料が出ない限り、1.10─1.14ドルのレンジで推移しそうだとの見方も聞かれた。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
正午現在 121.12/14 1.1121/25 134.71/75
午前9時現在 121.21/23 1.1099/03 134.48/52
NY午後5時 121.30/32 1.1097/99 134.54/58
(為替マーケットチーム)