[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。終値は4月1日以来、約1カ月ぶりの安値水準となった。大型連休中の欧米株安の流れを引き継ぎ、主力株は総じて売り優勢。ソフトバンク <9984.T>など値がさ株の下落が足かせとなった。
国内外で上昇する金利の動向や週末に発表される米4月雇用統計を見極めたいとの心理も働き、指数は軟調にもみ合いを続けた。
前週末に続き、世界的な株高を支えた緩和マネーの巻き戻しが意識されたことに加え、イエレン米連邦準備理事会 (FRB)議長が株式市場のバリュエーションが全般的に高まっていると警告したことも重しとなった。東京市場は朝方から軟調な展開。後場に入ると先物安に伴う裁定解消売りに押され、日経平均は一時273円安まで下落。1万9300円を割り込んで取引を終えた。
ソフトバンクが3.3%超、ファナック<6954.T>が3.5%超の下落となり、日経平均を押し下げる要因となった。ただ原油相場の上昇を受け、石油関連株の一角は堅調に推移。好業績・増配を発表した銘柄も素直に物色され、全面安には至らなかった。
市場からは「イエレン議長の発言を受け、米国株式市場でややリスク回避的な動きがみられ、日本株にも波及している。欧米の景気の方向性が明確になるまでは、もみ合いが続く展開となるだろう」(丸三証券の経済調査部長・安達誠司氏)との声が出ている。
個別銘柄では双日<2768.T>が後場一段高。7日に2016年3月期の連結業績(国際会計基準)が増収増益となる見通しを発表。年間配当予想も増額し評価された。またルネサスエレクトロニクス<6723.T>が反発。2日付日本経済新聞で、同社の2015年3月期の連結最終損益は800億円強の黒字(前の期は52億円の赤字)になったようだと報じられ、材料視された。
半面、小田急電鉄<9007.T>が軟調。気象庁が6日、箱根山の噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げたことで、観光客の減少に伴う業績面での影響を懸念した売りが出た。16年3月期が減収・営業減益となる見通しを発表したベネッセホールディングス<9783.T>は一時ストップ安を付けた。
東証1部騰落数は、値上がり694銘柄に対し、値下がりが1044銘柄、変わらずが144銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19291.99 -239.64
寄り付き 19356.46
安値/高値 19257.85─19461.08
TOPIX<.TOPX>
終値 1574.64 -10.97
寄り付き 1574.61
安値/高値 1571.43─1585.59
東証出来高(万株) 236567
東証売買代金(億円) 28617.96
(長田善行)