[ニューヨーク 29日 ロイター] - 29日のニューヨーク外為市場では、朝方発表された1─3月期の米実質国内総生産(GDP)が予想を大幅に下回り、ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は約9週間ぶりの安値まで下落した。
その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が冬季の景気減速は一時的要因によるものとの見方を示し、ドルは持ち直した。
ドル指数は94.678に下落後、終盤は0.9%安の95.217。6営業日連続の下げとなり、この3週間の値下がり率は4.5%に達した。またこのドル安でユーロ/ドル<EUR=>は約8週間ぶりの高値水準に上昇し、直近の取引で1.1%高の1.1102ドル。3月のユーロ圏民間部門向け融資が3年ぶりに増加に転じたことも、ユーロの支援要因となった。
1─3月期の米GDPは前期比年率0.2%の伸びにとどまり、前期の2.2%から急減速するとともに市場予想の1.0%の伸びを下回った。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかなものになり、利上げ開始も9月以降になるとの見方が広がった。またFOMC声明では、FRBが米景気についてまだら模様だと認識していることが分かった。
コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「FRB当局者が景気減速の主要因を『一時的』なものと見なしていることは、最近の経済指標が示唆している状況よりも、FRBの景気判断の方がやや楽観的である可能性を示している」との認識を示した。
AFEXの通貨トレーダーのティム・ハーリング氏は「市場はFRB声明が一段とハト派的になるとの観測で前のめりになってしまったようだ」との感想を述べた。
NY外為市場 終値
ドル/円 終値 119.00/06
始値 119.19/24
前営業日終値 118.86/88
ユーロ/ドル 終値 1.1126/31
始値 1.1008/11
前営業日終値 1.0981/86
*内容を追加しました。