[東京 27日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の119円前半だった。月末最終営業日に当たるこの日は、輸出勢のドル売りや資本筋のリパトリ玉が流入し、ドルの上値を抑えた。
ドルは早朝の取引で119.51円まで上昇したが、午前9時過ぎには119.20円まで下落、その後、仲値通過後に再び119.17円まで下押しした。
「月末の駆け込み的ドル売りがでていたほか、リパトリ関連の(ドル売り)フローもあった」(邦銀)という。ただ、下値では押し目買いニーズが依然強いとされ、ドルの下げ幅を限定した。
<ドル建て日経平均>
ドル建てに換算した日経平均<.N225>は、午前の取引で157.60ドル付近を中心に推移した。
ドル建て日経平均は前日、2013年5月23日につけた156.285ドルを上抜け、157ドル台に乗せたが、これによって「米国の年金などの長期資金や投機筋のマネーが、現物及び先物市場に新規で流入している」(外銀)という。
足もとでは為替相場と株価の相関は薄れているが、「あまり急激にドル高にならないほうが、海外勢が日本株を手掛けやすい」(同上)との声も出ていた。
<ユーロは小幅反発>
ユーロは前日、1カ月ぶりに1.12ドルを割り込んで1.1184ドルまで下落し、1月26日につけた11年4カ月ぶり安値(1.1098ドル)に迫ったが、この日は、1.12ドル台の乗せて落ち着いた値動きをみせた。
前日のユーロ安の背景は、市場の関心が再び、欧州中央銀行による量的緩和策に向いたためだという。ユーロ圏金利のさらなる低下見通しが広がる中、債券市場では、独10年国債利回り<DE10YT=TWEB>が一時0.285%まで低下し過去最低を記録したほか、独7年国債利回り<DE7YT=TWEB>も初めてゼロを下回りマイナス0.01%を付けた。
ただ、先行きについてはユーロの弱材料が出揃うとは限らないとの意見も出ている。「ギリシャ問題が紆余曲折を経ながらも当面は軟着陸しそうなことや、ユーロ圏のデフレが一服したこともあり、来週のECBスタッフ予想では成長率が上方修正される余地もある」とプレビデンティア・ストラテジーの外為ストラテジスト、山本雅文氏は指摘したうえで、市場の動きとは裏腹に、ユーロの買い材料が出揃う可能性があるとする。
さらに市場では、積み上がったユーロショートの巻き戻しによる、ユーロ相場の上振れも警戒されている。
<鉱工業生産、CPI>
経済産業省が発表した1月の鉱工業生産速報は前月比プラス4.0%と、ロイター予測のプラス2.7%を大幅に上回った。経産省は生産の判断を「緩やかな持ち直しの動き」で据え置いた。
また、総務省発表の1月の全国消費者物価(除く生鮮)は前年比プラス2.2%とロイター予測のプラス2.3%を若干下回った。
2つの経済指標に対する為替市場の反応は、限定的だった。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
正午現在 119.25/27 1.1207/11 133.65/69
午前9時現在 119.37/39 1.1200/04 133.70/74
NY午後5時 119.40/43 1.1196/99 133.69/73
(為替マーケットチーム)