この違いについて研究チームは、男性の方が猫の鳴き声に応える頻度が少なかったり、反応が遅かったりするためではないかと推測している。女性の飼い主は猫に頻繁に話しかけ、ちょっとした仕草を読み取ってくれる傾向がある。しかし男性の注意を引くためには戦略を変えざるを得ないのかもしれない。

はっきり声を出すことで男性が反応すると、猫はそれを認識してもっと頻繁に鳴く傾向が強くなった。

猫が飼い主に挨拶する際は、興奮やストレスの度合いに応じて複数の仕草を使っていることも分かった。良好な関係は、ピンと立てた尻尾や人に近付いて体をこすり付ける仕草に表れる。一方、ストレスに対しては、あくびする、体を震わせる、引っかく、なめるといった仕草で対処することもある。飼い主の注意を引いて構ってもらうための社会的合図として、こうした仕草を利用しているのかもしれない。

ただし、今回の研究は規模も場所も極端に限られており、対象としたのは全てトルコの猫だった。猫の反応には文化的要素が関係している可能性もある。研究チームは飼い主が留守にする時間や、飼い主が帰宅した際の猫の空腹度の調整は行っていない。

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