<「知らなかった」では済まされない交通ルールの数々。自動車のドライバーだけでなく、自転車に乗る人も無縁ではいられない>

数年前のことだ。自転車に乗っているとき、たまたま通りかかった警察官に止められた。どうやら違反をしたらしい。恥ずかしながら気づかなかったのだが、どうやら歩行者の前を突っ切った――歩行者の進行を妨げた――ようだった。

なんと赤切符を切られた。刑事裁判にかけられ、有罪となれば前科がつく交通違反だ。

そして、「ちょっと厳しすぎませんかねえ」などと思いながら後日、錦糸町の簡易裁判所に出頭した。すると、「初回だから今回は口頭注意だけでいいけど、これから気をつけてね」と優しく言われて帰された。かかった時間は10分くらいである。

「電車賃と時間をかけてこれだけか?」と感じもしたが、とはいえまったく文句は言えない。程度がどうであれ、違反をしたことは紛れもない事実だからだ。

あの出来事があって、改めて実感したことがある。違反について、つまり「何がどのくらいの違反になるのか」について、自分には知識が足りなすぎるということだ。
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でも実際のところ、同じような人は意外と多いのではないか?

だから、『「知らなかった」では済まされない道路の新常識 交通トラブル六法』(藤吉修崇・著、KADOKAWA)のような本が意味を持つのだろう。あまり認知されていない交通ルールについて、分かりやすく解説した一冊である。

自動車関連のトピックが多いが、自転車を使うことが多い私としては、ましてや上記のような失敗もあるだけに、どうしても自転車のほうが気になってしまう。

そこで、ここでは自転車についての違反行為や罰則に注目してみたい。

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