北大西洋条約機構(NATO)当局者は9日、ロシアはウクライナで大規模な攻勢を開始するための弾薬と兵力が不足しており、他の国から大量の弾薬を確保する必要があるとの見方を示した。

NATO当局者は匿名を条件に記者団に対し、ロシア軍は小規模な領土獲得に苦戦する中、大規模な攻勢を仕掛ける兵士と弾薬が不足しており、「極めて大きな」損失を被っていると指摘。「人員が不足し、かつ経験不足の部隊に非現実的な目的を達成するよう命令せざるを得なくなっている」と述べた。

その上で「ロシアが本格的な攻撃作戦を継続するには、イランと北朝鮮からすでに得ている弾薬に加え、その他の国から相当量の弾薬の供給を確保する必要がある」と言及。ロシアは新たな大規模動員を実施する必要にも迫られるとの見方を示した。

同時に、ロシアのプーチン大統領は「時間はロシア側の味方だと考えている」とし、「驚異的な数の兵士の犠牲」に耐える用意ができていると指摘。あと3─4年は戦時経済を維持できるとの見方を示した。

ウクライナについては、かなりの兵力損失が出ているとしながらも、防衛力は大幅に向上したと指摘。ただ、新たな大規模攻勢をかけるために必要な弾薬と人員を調達するまで「しばらく時間がかかる」との見方を示した。

NATOは米ワシントンで9─11日に首脳会議を開催。ウクライナのゼレンスキー大統領も参加する。



[ロイター]
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