投手として、あるいは打者としてMLBで通用する才能に恵まれるだけでも十分に稀有なことだが、二刀流はさらに難しく、両方のスキルを同時に磨く必要がある。

投手としてメジャー級に達しても、打者としてはマイナーのレベルだったら、その人は打席に立ち続けるチャンスはない。メジャーでは投手オンリーで起用されることになるからだ。

加えて、選手は自分の体の声も聞かねばならない。きつい仕事だ。けがもそうだし、疲労の蓄積もある。

同僚のサンドバルが言う。「メジャーで先発投手だったら、登板の翌日や翌々日は体を動かすのもしんどい。ところがショーヘイは平気で2番とか3番を打つ。その肉体的な負担がどんなに重いか、説明できる人はいないだろう。とにかく想像もつかないから」

こういう声を聞くと、やはり大谷はただ者ではないと思う。彼は、この100年で誰も成し遂げられなかったことを2年続けて成し遂げただけではない。他チームの現役大リーガーからもたくさんの称賛を浴びている。

2つだけ、最後に紹介しよう。

彼は誰とも比べられない。野球史上で最も有能な選手だと思う

――サンフランシスコ・ジャイアンツの投手ローガン・ウェブ

野球の歴史を通じて最高の選手の1人だ

――2度のMVPに輝くフィラデルフィア・フィリーズの外野手ブライス・ハーパー

(筆者はエンゼルスの地元紙で大谷の番記者を担当。MLB取材歴26年。米野球殿堂入りを決める投票資格も持つ。近著にベストセラーとなった『SHO -TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』〔22 年、徳間書店〕がある)Arranged through Tuttle-Mori Agency, Inc.

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