アメリカ人だけではない。中国は近年、カナダ人や中国系オーストラリア人、最近では日本人をスパイ容疑などで拘束。外国籍の市民を含む反体制派を、タイなどの他国で拉致する暴挙にも出ている。
とはいえ、ロシアの悪化はさらに急激だ。問題は、同国政府が何年もきれい事を口にしていたこと。「邪悪な西側」との全面戦争に乗り出すまで、多くのアメリカ人がその甘言を信じるふりができた。だがもう、それは許されない。
もちろん今も、ロシアでの出来事を伝えることは必要だが、それに伴う危険は膨れ上がっている。単純な答えは存在しない。あるのは、冷酷な現実だけだ。暴力的なファシスト体制が外国人市民を、際限のない報復ゲームに最大限利用しようとしている。
彼らに望むものを与え、怪物を肥え太らせてはならない。ロシアに近づいてはいけない。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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