<「ウクライナが未知の新兵器を投入か」とネットをざわつかせた動画を専門家に分析してもらった結果は>

ウクライナの原野を移動中のロシア兵がどこからともなく発射された謎のビームで一瞬にして殲滅される。そんな動画がネット上で拡散され、DEATH RAY(殺人光線)のキーワードが検索上位に浮上している。

この動画は今週、ツイッターに投稿され、2月1日午後までに250万回再生された。

動画の冒頭では、遮蔽物のない広大な原野をロシア兵の一行が歩いている。と突然、激しい爆発が起きて、標的エリアはもうもうたる煙に包まれ、尾を引くように帯状の砂塵の雲が形成される。

先頭グループを襲った最初の爆発の後、後方にいて命拾いした兵士たちがパニックになる様子もはっきりと見てとれる。逃げ惑う者もいれば、負傷した仲間を助けようとする者もいたようだ。

だが続く2回の爆発が彼らを直撃。動画の最後では、動けなくなった兵士たちが辺り一面に散らばり、どう見ても生存者がいるとは思えない。

動画には「殺人光線によるロシア兵の破壊」というキャプションが付いている。

国産の対戦車ミサイルか

昨年2月24日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の命令で、ロシア軍がウクライナに侵攻を開始してから、もうじき1年になる。ウクライナ国防省の推定によれば、ロシア軍の死者は12万8000人を上回るとみられ、未確認ながらこの動画の攻撃が最近起きたとすれば、さらにこれらの兵士が加わることになる。

問題の動画のコメント欄には、この攻撃に使用された兵器がいったい何かという質問が多数寄せられている。動画を投稿した@bayraktar_1loveは、その1つに返信し、ウクライナ国産の対戦車誘導ミサイルシステム「ステューフナP」による攻撃とみられると答えている。

2月1日午後の時点では、この動画が撮影された状況はよく分かっていない。いつ、どこで撮影されたかも不明で、肝心の兵器についても、明確に特定するには情報があまりに乏しい。

本誌はウクライナ国防省に動画の攻撃について問い合わせ、使用兵器を確認中だが、回答を待つ間、複数の専門家に動画を見せて見解を求めた。

神風ドローンの可能性も