ランボー監督はこの映画について、「これは疑いの映画です」と語っている。定まった視点は正義へ固着する。間違いに気付けなくなる。あらゆることを疑うこと。それは人が人を裁く刑事司法の鉄則であるはずだ。
ノラは最後に揺らぐ。揺らぎながら真実に到達する。その揺らぎを弁護人や裁判官も共有する。少なくともこの結末は今の日本とは違う。
『私は確信する』(2018年)©Delante Productions - Photo Séverine BRIGEOT
監督/アントワーヌ・ランボー
出演/マリナ・フォイス、オリビエ・グルメ
<本誌2025年12月16日号掲載>
次のページ