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西側と習近平の中国・プーチンのロシアの冷戦に発展する可能性が高まった CARLOS GARCIA RAWLINS-REUTERS

だがプーチンは過去にロシアの支配下から脱した独立国家ウクライナの存在は容認できないと明言し、昨年7月に発表した論文では、ウクライナの完全独立は「われわれに対する大量破壊兵器の使用に匹敵するような結果」を招くと警告している。

ソ連との核軍縮交渉を担当した元米外交官のロバート・ガルーチは、ロシアがいま使用をちらつかせているのは新型の戦術核で、「ウクライナ国内やその周辺でロシア軍との紛争に直接的に関与するなら、決して侮れない」脅威だと指摘する。

アメリカがウクライナに直接的に関与すれば、かつての冷戦以上に不安定で危険な新冷戦が長期にわたって続くことになると、ビービは言う。

「ゲームのルールがない状態で、ウクライナとヨーロッパを分断する米ロ対立が続くことになる。それは新冷戦というより、ヨーロッパの古傷が膿(う)んでただれるような状況だ」

かつてなく明確にロシアと対峙する姿勢を打ち出した西側とNATO。エリザベス・トラス英外相が4月末の演説で示唆したように、NATOがヨーロッパにとどまらず、中央アジア、中東、インド太平洋地域にまで防衛網を広げれば、緊張はさらに高まる。

「NATOはグローバルな脅威に立ち向かう準備をしなければならない」と、トラスは述べた。「(自由で開かれた)インド太平洋地域を守るため日本、オーストラリアなどの同盟国と協力し、この地域への脅威を未然に防ぐべきだ。さらに台湾のような民主主義の地域が自衛できるよう支援する必要がある」

だとすれば、西側がロシアだけでなく、中国も加えた強権主義的な陣営と対峙する新冷戦が延々と続くことになる。

この冷戦は容易に「熱い戦争」になり得ると、ビービは警告する。アメリカとその同盟国は「豊かな資源を持つロシアと今や技術・経済大国となった中国」という最強タッグと対峙することになるからだ。

From Foreign Policy Magazine

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