中国では6月、2種類のワクチン――シノファームの北京生物研究所が開発したものとシノバックが開発したもの――について3歳から17歳までの子どもへの使用が認められたが、これまでは12歳以上の子どものみを対象にワクチン接種が実施されてきた。8月には、シノファームの武漢生物研究所が開発したワクチンについても、同様に緊急使用が認められた。

その後、ほかの複数の国でも、政府が子どもを対象としたワクチン接種承認が始まった。カンボジアは、6歳から11歳の子どもを対象にシノバック製ワクチンの接種を実施。チリの当局も、6歳以上の子どもにシノバック製ワクチンを使用することを承認した。アルゼンチンでは、3歳以上の子どもにシノファーム製ワクチンの接種を行うことが認められた。

これらの途上国は、ファイザーやモデルナのような欧米の製薬会社が開発した新型コロナワクチンの調達競争に参加できず、中国製ワクチンを購入している。中国外務省によれば、9月時点で中国が海外に提供したワクチンは、累計で12億回分を超えている。

このように国内外で広く使用されている中国製ワクチンだが、一部の保護者は、あまり表に出ていないデータを引き合いに出して、ワクチンに対する不安を口にしている。

「できれば受けさせたくない」と保護者

福建省福州市に暮らすWang Luは、3歳の息子には、特に急いでワクチン接種を受けさせるつもりはないと語った。「ワクチンの安全性について確証が持てないから、本当なら息子にはワクチン接種を受けさせたくない。少なくとも、息子が一人目になるのは嫌だ」と述べた。

シノバックは9月から複数の国で、1万4000人の子どもを対象に治験を開始した。中国での承認は、より小規模な第1相と第2相の治験結果に基づくものだ。シノファームの北京生物研究所が開発したワクチンも、より小規模な第1相と第2相の治験結果を基に承認されている。

ほかの保護者たちは、多くの人が既にこれらのワクチンの接種を受けているため、心配はしていないと語っている。

7歳の娘の母親であるWu Congは、娘が通う上海の学校からは、まだワクチン接種に関する連絡は何もないと語った。

「新型コロナワクチンも、インフルエンザワクチンとたいして変わらないと思う。既に大勢の人が接種を済ませているから、あまり心配はしていない」と彼女は述べた。

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