さらに昨年5月には新型コロナのワクチン接種で「97%の女性が不妊症になる」と主張。男性の「精巣が小さくなり、テストステロン値が下がり、前立腺が著しく萎縮する」とも警告した。この動画サイトの信頼度スコアはわずか7.5点だ。

被リンク数が多いもう1つのサイトは「フロントページ・マグ」で、信頼度スコアは22.5点。やはり選挙とコロナ禍絡みの偽情報サイトだ。

被リンク数の上位リストにはまた、「スピーチ・ポイント」「フリースピーチ・タイム」など似たような名称がいくつか並んでいる。これらはイスラエルで運営されている反イスラムのサイトで、管理人は自分のサイトに警告ラベルが付くと、すぐさま閉鎖し、次々に新たなサイトを立ち上げている。ニューズガードはこの管理人が運営する十数のサイトを追跡。事実の歪曲や画像の操作などが認められたため、総じて信頼度スコア22点と判定した。

パーラーのユーザーたちはQAnon(Qアノン)の陰謀論を広めるサイトにも盛んにリンクを張っていた。「ネオンリボルト」もその1つ。陰謀論の中心人物とみられるQの投稿をフォローするQアノン支持者たちに人気のサイトで、匿名の管理人が運営し、新型コロナは「中国の生物兵器」だなどというデマを流している。信頼度スコアは20点だ。

パーラーの投稿にはニュース・情報サイト以外のリンクも多く、武器やサバイバルギア、栄養サプリと称する薬物などを扱う通販サイトも1000以上紹介されていた。

今回調べたのは1月の1週間だけなので、断定はできないが、陰謀論やデマを広めるサイトにとって、パーラーは願ってもない宣伝の場となっているようだ。

フェイクニュースサイトはSNS頼みだ。SNSにリンクを張ってもらえれば大勢の会員が見にきてくれ、PV(ページビュー)が増えて広告収入を稼げる。ツイッターやフェイスブックがデマや差別発言対策に乗り出した今、パーラーのような「ルールなきSNS」は陰謀論サイトの手軽な集客ツールになっている。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます