18日にバンコクのアソーク交差点で開かれた集会では、13人ほどの活動家が初めて顔を合わせた。集会が平和裏に散会した後、互いに言葉を交わし、新たなチャットグループを立ち上げて、今後のデモに向けて連絡を取り合うことで意見が一致した。

ニックネーム「オミーム」さんは「今日はデモ隊を支援するために来たが、到着してみるとまだ、リーダーが決まっていなかったので演説を始めた」と語った。

30歳とデモ参加者では年長の「PK」さんは、安全の確保に努めた。警察が16日と同じように放水銃や警棒を使用するのではないかとの懸念が広がっていたからだ。ロイターのインタビューに「活動家、特に若者を守らなくてはいけない」と話した。PKさんらは他のデモ参加者と腕を組み、抗議活動と一般の通行の境界を作り、市民が移動できるスペースを確保した。

活動家は手のサインで「危険」「安全」「誰かが逮捕された」「聞こえない」「水が必要」などを互いに伝え合った。警察が別のデモ隊に向かいそうだとの情報が広がると、ヘルメットやゴーグル、傘などの防具が「人間の鎖」で運ばれる。

安全確保のための緊急情報だけでなく、トイレの場所、はぐれた友人や遺失物が見つかりそうな場所、夜寝る所などもソーシャルメディアで拡散している。

抗議行動の初期のころに目立っていた学生(27)は注目を浴びる立場を退き、これまでのところ逮捕を免れている。「今ではみんなと一緒に変革を目にしたいと望む参加者の1人に過ぎない」と話した。

(Juarawee Kittisilpa記者、Patpicha Tanakasempipat記者、Chayut Setboonsarng記者)

[ロイター]
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