中国が日本との関係改善に向けた措置を取り始めたのには、こうした背景がある。中国は、高級事務レベルの協議再開には尖閣諸島をめぐる日本側の譲歩が条件だとするこれまでの立場に固執するのをやめ、政治や安全保障の面では意見の対立が残るものの、経済面では互いにメリットのある関係を重視する姿勢に転じたのだ。

両国が実利主義に転じたことで、近年の日中関係の特徴だった醜いプロパガンダ合戦は封じ込められた。日本も中国も、政治的な関係の安定が経済にとってプラスになることを認識しているからだ。日中関係が徐々に改善していくことは重要だ。だがいずれは、安全保障の問題とも直面しなければならない。

(翻訳:森美歩)

From Foreign Policy Magazine

cover0709.jpg

※7月9日号(7月2日発売)は「CIAに学ぶビジネス交渉術」特集。CIA工作員の武器である人心掌握術を活用して仕事を成功させる7つの秘訣とは? 他に、国別ビジネス攻略ガイド、ビジネス交渉に使える英語表現事例集も。
ニューズウィーク日本版 ウクライナ逆転大作戦
2026年7月28日号(7月22日発売)は「ウクライナ逆転大作戦」特集。

ドローンを駆使した石油施設攻撃でロシアに大打撃。クリミア半島を奪還すればプーチンは窮地に?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます