[7日 ロイター] - イスラエルのヘルツォグ大統領は、反ネタニヤフ首相陣営を率いる中道ヤシャル党首のアイゼンコット元軍参謀総長に対し、8日に組閣を要請する。大統領報道官が7日明らかにした。アイゼンコット氏には組閣に向けて最大6週間が与えられる。10月27日に実施された総選挙では首相陣営、反首相陣営のいずれも過半数に届かず、連立交渉が鍵になる。
アイゼンコット氏は、国会議員から最も多い67人の推薦を得ていた。同氏が連携を拒んでいるアラブ系政党も、ネタニヤフ氏や極右政党の政策を人種差別的と見なし、アイゼンコット氏推薦に回った。
アイゼンコット氏はXに、「今こそ挙国一致の非常事態政府を樹立する時だ。国民の期待に応えられるよう全力を尽くす」と投稿した。
<連立交渉は厳しく>
国会総選挙(定数120)では、ネタニヤフ氏の右派リクードが単独政党として最多の27議席を獲得。アイゼンコット氏が率いる「ヤシャル」は21議席で第2党となった。ただ、ネタニヤフ氏の宗教・民族主義連立陣営全体では53議席、中道左派から右派までのユダヤ系4政党から成るアイゼンコット氏の陣営は48議席といずれも過半数の61議席に届かなかった。こうした中、アラブ系少数派を代表する2政党が過去最多となる19議席を獲得した。
アイゼンコット政権発足に向けた選択肢は3つ考えられる。一つは、アラブ系政党から閣外協力を得て少数派政権を樹立する、2つ目は、同氏や盟友らが過去に避けてきたユダヤ教超正統派政党と連立を組む、3つ目はネタニヤフ氏と挙国一致政権を樹立することだ。
アナリストらは、3つの選択肢はいずれも実現しそうにないとみている。アイゼンコット氏が合意をまとめられなければ、別の候補者が4週間の期限で組閣に挑み、それも不調となれば議会が別の候補者を指名できる。手続き全体の期限は約100日で、誰も組閣に成功しなければ再選挙となる。