[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は27─28日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.75-4.00%に据え置くと決定した。
ウォーシュFRB議長がFOMC後に行った会見の内容は以下の通り。
*FOMCはより多くの情報が適切な政策スタンスの決定に寄与すると考えている
*FOMCは(経済の)先行きを注視しているが、状況は容易になっていない
*成長は力強さを増している
*第3・四半期の国内総生産(GDP)は3%を上回る公算
*企業の設備投資は2桁の伸びとなる可能性が高い
*企業の設備投資は2桁ペースで増加する公算
*雇用者数の伸びは2025年のペースを上回っている
*雇用情勢は良好
*われわれの責務はインフレを押し下げること
*FRB内の議論は主に物価安定の責務に焦点が当てられた
*信用状況はタイト化している
*市場参加者は資本配分についてより慎重になっている
*金融状況がタイトだとは言いたくないし、言うこともできない
*FOMCでは活発な議論が交わされた
*しかしそれらは、より持続的な経済成長と物価安定の方向に向かうものだ
*地政学や技術についても議論した
*金融市場のボラティリティーには驚いていない
*実体経済の活動は正しい方向に向かっている
*インフレは高すぎる
*われわれの仕事は、一部セクターでの相対的な価格変動が広範に波及しないようにすることだ
*われわれは行動する用意があることを明確にした
*今後得られる情報が、政策をどこに位置づけたいかの判断に役立つだろう
*来年の秋にFOMCの日程を変更することを決定した
*年8回の会合が適切な回数だ
*うち1回の会合では政策金利の採決を行わない
*1回の会合は戦略に焦点を当てたものとなる
*2028年には政策決定会合を年6回とする見通し
*より長い時間軸を見据えた戦略的な審議のために、時間と余地を確保することが重要
●質疑応答
<金融政策・利下げ判断>
*物価の安定を確実にすることは、カレンダー上の特定の日付に関するものではない
*金融政策の処方薬が効き始めているというのが、FOMCの圧倒的な判断だ
*金融緩和の度合いを一部取り除いた際、金融市場の状況への影響は想定通りだった
*われわれは現状を見極め、今後の期間がより明確な判断材料を与えてくれるかを問うことにした
*今後も豊富な情報が入手可能となるが、政治とは一切関係がない
<先行きの政策運営>
*危機時を除き、フォワードガイダンスを信じていない
*12月に何が起こるかについての個人的な思いは共有しない
*それまでに多くのことが分かるかもしれず、そうなれば、適切な政策判断を下しやすい状況になるだろう
<インフレ・物価安定>
*世界情勢が不安定な中でも、期待インフレは正しい方向に向かっている
*これまでに達成した進展に勇気づけられている
*われわれは物価安定に向けて取り組んでいる
*緩やかなインフレ目標というものは存在しない
*物価安定の目標は、個人消費支出(PCE)価格指数2%だ
*期待インフレは短期的には上昇したものの、より長期の指標を見ると、家計も企業もFRBが物価安定を実現すると信頼していることが分かる
<景気・経済情勢>
*経済は力強い
*経済は正しい方向に向かっている
*経済は過熱しているか。それは私の同僚の大半の判断ではない
*生産性は上昇してきている
*経済成長は高まっているが、それがインフレを引き起こしているとは限らない
*経済の動きを妨げたり、混乱を引き起こしたりすることが目標ではない
*人々を失業に追い込む必要があるとは思わない
<金融環境・引き締めの効果>
*われわれは金融環境を引き締めている
*それはわれわれの政策が奏功していることを示しており、不安は感じていない
<FOMCの運営・政策枠組み>
*私には18人の極めて独立した同僚がいる
*私は全てを見通す全知全能のような者ではない
*戦略会合で政策声明を出すことは想定していない
*FOMCの新たな形式に関する決定は新しいもので、詳細は後日発表する
<作業部会(タスクフォース)>
*5つの作業部会(タスクフォース)が精力的に取り組んでおり、定期的な進捗確認を行ってきた
*一部の作業部会は年末の期限に間に合う見通し
*作業部会の結論が、今回の政策判断の局面に反映される可能性は低い
*11月16日に開かれる生産性に関する作業部会の公聴会に出席する
<バランスシート>
*バランスシートに関する作業部会の提言は、第1・四半期の早い時期にFOMCに反映される
*バランスシートの変更を決定したとしても、今回の政策判断の局面に影響を及ぼす可能性は低い
*バランスシートへのいかなる変更も、作業部会の提言を慎重に検討した上で行う
<金利と市場・原油>
*原油価格の上昇と市場で決まる金利の間には、最近まで安定した相関関係があった
*金利は下向きに転じた
*原油先物価格が上昇していることに留意している
*一部の資産で信用スプレッドが拡大し、一部の金融環境で引き締まりが見られた
<金利とAI・設備投資>
*金利が人工知能(AI)に影響を与えないという見方に、私は懐疑的だった
*金利はほぼ全てのものに影響する
*9月初め以降、テクノロジー関連分野の内外で、金利が影響を及ぼしているのを見てきた
*金利は新しいテクノロジーにとって確かに重要だ
*設備投資は裾野が広がりつつある
*設備投資の力強さは、もはや狭い分野に限られていない
<韓国経済・海外>
*韓国経済に多くの注意を払っている。今後何が来るかを教えてくれるからだ
<政治との関係>
*(中間選挙が金利判断に影響したかと問われ)政治は何の影響も及ぼさなかった
*FOMCの審議で、政治や選挙への言及は一切聞かれなかった
*政治は、私だけでなく同僚にとっても何の影響も及ぼさなかった
<その他>
*クックFRB理事を巡る手続きについて問われ、FRBは「私の知る限り」関与しない