[27日 ロイター] - ヨルダン政府は27日、シリア南部で前日夜に実施した軍事作戦で過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員20人以上を殺害したと発表した。軍事作戦は先週ヨルダンで起きた教会襲撃事件を受けたもので、ヨルダン当局が実行犯が国境を越えて活動する武装勢力とつながりがあるとの見方を示す中、米国の同盟国同士であるヨルダンとシリアの間で緊張が高まっている。

シリアによると、今回の軍事作戦で子ども3人と女性1人を含む7人が死亡した。ヨルダン政府報道官は民間人の犠牲が出たことに遺憾の意を示している。

シリア外務省は、今回の軍事作戦はシリアの主権を侵害するものと非難。同時に、シリア政府はヨルダン政府と連携しているとし、国境警備の強化と同様の事件の再発防止に向け、両国で合同の治安委員会を設置すると明らかにした。

ヨルダンでは23日、首都アンマンの南西約120キロにあるカラク県ハムード村のギリシャ正教会で葬儀が執り行われていた際に襲撃を受け、少なくとも9人が死亡したほか、40人が負傷した。これを受けヨルダン政府は26日、襲撃事件の実行犯はシリア南部を拠点とする「テロ組織」と関係していると判断し、同地域にある武装勢力の隠れ家を空軍が攻撃したと発表していた。

ヨルダンは長年にわたり過激主義との戦いで米国の有力な協力国だった。西側諸国との関係改善を目指すシリア現政権も過激主義の抑制に取り組む姿勢を示している。

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