[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した9月の耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.5%増加した。出荷も急増しており、第3・四半期に企業の設備投資が堅調な伸びを維持したことを示唆した。ただ、人工知能(AI)インフラの構築に伴う巨額のコストに対する疑念が強まっている。
ロイターがまとめたエコノミスト予想では、コア資本財受注は0.7%増加すると見込まれていた。
8月は1.6%増(改定なし)だった。
9月は前年同月比では10.9%増加した。
非国防資本財の受注は6.2%増と伸びが加速した。
耐久財受注全体は1.8%増加した。輸送用機器の受注が4.6%増と大きく伸びたことが全体を押し上げた。8月は0.1%増だった。9月は前年同月比では8.0%増加した。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。
項目別の受注は、自動車・部品が0.3%増加した。一方、民間航空機は28.4%急増した。米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、9月の航空機受注数は165機。8月の15機から急増した。
9月のコア資本財の出荷は1.2%増と、8月の0.6%増から大きく伸びた。非国防資本財の出荷は1.7%増加した。
エコノミストは、29日に発表される国内総生産(GDP)速報値について、第3・四半期の経済成長率が年率3.0%を超えたと予想している。
また、エコノミストは第3・四半期の設備投資が年率約20%のペースで拡大したと試算しており、これが実現すれば3四半期連続の2桁の伸びとなる。AI主導の投資ブームが製造業と経済全体を下支えしている。ただ、ハイテク企業はこの1年、AI投資に向けて巨額の資金を借り入れており、これが設備投資の潜在的な下振れリスクとなっている。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「投資ブームが起きており、米国の全員がその恩恵にあずかっているわけではないが、設備投資は続くだろう。当面の間、経済成長率は3%台で推移する可能性が高い」と述べた。