[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が27日公表したデータによると、ユーロ圏の銀行融資は9月も堅調な伸びを維持した。金利上昇や地政学的な混乱を背景に、銀行が融資姿勢を厳しくする中でも伸びが続いた。
融資の伸びは企業向けが4.2%、家計向けが3.1%と、いずれも8月と同水準だった。
一方、ECBの四半期銀行融資調査では、住宅ローン需要が減少し、融資も受けにくくなるなど、利上げの影響が表れ始めていることが分かった。
第3・四半期に住宅ローンの需要が減少したと報告した銀行は、差し引き27%だった。銀行の予想(マイナス12%)や4─6月期の実績(マイナス15%)を上回る落ち込みだった。
ECBは「金利上昇が需要減少の主因で、次いで消費者信頼感の低下と住宅市場の見通し悪化が要因だった」と分析した。
銀行は第3・四半期に住宅ローンの融資基準を厳格化しなかったが、企業向け融資と消費者信用では厳しくした。第4・四半期には全ての融資で基準を厳格化する見通しだ。
欧州主要国の中で融資基準の厳格化が最も顕著だったのはフランスだった。
ECBは「リスクへの警戒感の高まりと銀行のリスク許容度の低下が、引き続き融資基準厳格化の主因だった。一部の銀行は、地政学的な不確実性やエネルギーを巡る動向による圧力が強まっていると報告した」と説明した。