なぜ福音派が重要なのか
白人福音派は米国の成人全体の約13%を占めるに過ぎない。しかしPRRIの調査と中立的なピュー・リサーチ・センターの分析によれば、24年にトランプ氏を勝利へ導いた支持基盤の約3分の1を占めていた。また過去3回の大統領選挙では、いずれも80%超がトランプ氏に投票した。一方で黒人福音派は圧倒的に民主党支持であり、白人福音派とは大きく異なる。
サウスカロライナ州だけでなく、議会の主導権を左右する可能性がある中西部のアイオワ州やカンザス州の上院選にも、白人福音派が影響を及ぼす可能性がある。これらの州では白人福音派が有権者に占める割合が比較的大きいからだ。
世論調査ではサウスカロライナ州の上院選は接戦で、共和党寄りの調査会社トラファルガー・グループが今週公表した調査では、グラム氏の支持率がアンドリュース氏を3ポイント上回っている。
ただグラム氏には課題もある。議席就任の経緯に対して一部保守派の間に不満が残っているためだ。トランプ氏の支援を受けた後も、8月に行われた共和党予備選の決選投票では連邦下院議員ラルフ・ノーマン氏をわずかな差で破ったに過ぎず、経験や保守性に疑問を持つ共和党支持者もいる。
それでもグラム氏への支持が必ずしも熱心ではない福音派有権者でさえ、他に選択肢がないと感じている。ビレッジ・チャーチの説教に参加し、予備選ではノーマン氏を支持したケビン・トーマスさん(53)は、やはりアンドリュース氏をトランスジェンダー問題で信用できないとして、最終的にはグラム氏に投票する考えを示した。「正直、気は進まないがグラム氏に投票することになると思う。サウスカロライナ州を代表する上院議員が向こう6年間、民主党になるという代償を払う気にはなれない」と語った。
