Florence Tan Jeslyn Lerh

[シンガポール 26日 ロイター] - サウジアラビアとシンガポールのエネルギー相は26日、サウジが2027年後半からシンガポールの地下石油貯蔵施設「ジュロン・ロック・キャバーンズ」に原油を貯蔵する計画だと明らかにした。地域の安定供給を強化する狙い。

米国とイスラエルによるイランとの戦争により、ホルムズ海峡を経由するアジア向け石油供給には大きな混乱が生じた。戦争前、アジアは原油輸入量の3分の2を中東に依存していた。

シンガポールのタン・シーレン・エネルギー・貿易・産業相は、国際会議「シンガポール国際エネルギー週間」で「サウジとシンガポールは27年後半からジュロン・ロック・キャバーンズにサウジ産原油を貯蔵する枠組みを構築するという共同の意向を表明する」と述べた。

「この枠組みは東南アジアにおけるサウジ産原油の供給網の強靱性を高めるとともに、供給が途絶した際のシンガポールのエネルギー安全保障と対応力の向上に寄与する」とした。

同氏によると、サウジ国有石油会社サウジアラムコは26日にシンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA)、JTCコーポレーションと覚書を締結し、数カ月以内の交渉妥結を目指す。

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は録画メッセージで「供給拠点をアジアの主要市場に近づけることで、われわれの供給網の柔軟性が高まり、シンガポールの供給の安定性と備えを支えることになる」と述べた。

ジュロン島の地下150メートルにある同施設は、原油やコンデンセートなどの液体炭化水素を最大147万立方メートル貯蔵できる。

アラムコは現在、日本と韓国で原油を貯蔵しており、予期せぬ供給不足が生じた際には現地政府が優先的に購入できる。

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