Bo Erickson David Shepardson
[ペリー(米ジョージア州) 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、独フォルクスワーゲン傘下のアウディがジョージア州に、約40億ドルを投じてスポーツタイプ多目的車(SUV)を年間20万台生産する組み立て工場を建設する計画と正式に発表した。中間選挙に向け、有権者に共和党への支持を訴える狙いがある。
同州中部のメイコン近郊ペリーで開催した政治集会で明らかにした。アウディによると、来年着工し2030年代初頭に生産を開始予定で、約4500人の雇用が創出される見込み。同席したデルナー最高経営責任者(CEO)は「米国市場を信じているからこその長期投資だ」と述べた。
ジョージア州では11月3日の中間選挙に向け連邦上院選と州知事選が大接戦となっており、トランプ大統領は昨年導入した自動車関税が米経済にプラスになっていると訴え支持を得たい考え。共和党の議員からは「関税がなく、常識に即した規制がなく、カリフォルニア州が燃費基準を規制する権限を撤廃していなければ、(今回の工場建設は)決して実現しなかっただろう」(バーニー・モレノ上院議員、オハイオ州選出)などと賛同する声が聞かれた。
一方で、関税が自動車価格を押し上げ、通商政策の不確実性によって自動車メーカーの一部の投資が遅れたとの批判も出ている。
米国市場向けの全車両を欧州またはメキシコから輸入しているアウディは、昨年の自動車関税導入で12億ユーロ(薬14億ドル)の打撃を受けた。中国での競争激化も加わり販売台数は2年連続で減少、米国販売も今年これまでに16%減少している。