[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対しやや上昇した。来週は米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀が金融政策決定会合を開く。いずれも政策金利の据え置きが予想されているが、今後の金融政策の方向性の手がかりを示すか注目されている。

終盤の取引で、円は対ドルで0.1%安の156.9円。ただ、週間ベースでは円は対ドルで約0.7%上昇。9月中旬以来の大幅な上昇となる。MUFGのシニア通貨アナリスト、リー・ハードマン氏は「リスク回避姿勢が強まる中、円買いが続いている」と述べた。

ユーロに対してはフランスの債務リスクプレミアムが2011年のユーロ圏債務危機以来の高水準に拡大したことなどが重しになっており、ユーロは対ドルで0.21%安の1.1191ドル。週初からは0.43%下落した。

ユーロは対円でより大きく下落し、一時175.08円と、2025年10月以来の安値を更新。週初からは約1.1%下落した。

フランスでは17日の抗議デモが過去数十年で最大規模の暴動に発展してから1週間が経過し、ヌニェス内相は暴力行為や略奪の再発防止に向け、24日に全国で予定される抗議活動に7万人の警察官を動員すると発表。パリのルーブル美術館、オルセー美術館、オペラ座などの主要文化施設の一部が臨時休館となるほか、治安上の懸念からパリで予定されているサッカーフランス1部リーグの試合が25日から26日に延期されるなどの影響が出ている。

バノックバーン・グローバル・フォレックスの主席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「マクロン政権は社会不安の鎮静化に向けて軍の投入も辞さない姿勢を示しているが、週末にかけて抗議活動が一段と活発化する可能性が高い」と指摘。「欧州債券市場への圧力はこの日は幾分和らいだが、23日に予定されているムーディーズによるフランス国債格付けの見直しが注目されている」と述べた。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.25%高の101.82。

FRBの金融政策を巡っては、前日の株式相場急落を受け、12月の会合での利上げ観測がやや後退したことがLSEGのデータで示された。ただ、FF金利先物市場では12月利上げの確率はなお81%と見込まれている。

ECBについては、12月の理事会で利上げが決定される確率は66%と織り込まれている。ラガルドECB総裁が9月下旬にインフレに対し穏健な政策対応が適切との認識を示していることから、今後の金利見通しについて新たな示唆があるか注目されている。

日銀については、12月の利上げの確率が61%と織り込まれている。

ドル/円 NY午後3時 156.84/156.88

始値 156.79

高値 157.08

安値 156.33

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1192/1.1194

始値 1.1195

高値 1.1211

安値 1.1188

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。