Jonathan Landay

[ワシントン 23日 ロイター] - サウジアラビアはより遠くまで飛べる、あるいはより重い弾頭を搭載できる大型の固体燃料ミサイルを製造するため、弾道ミサイル工場を拡張しているとみられる。米国の研究者2人が1年以上にわたる商用衛星画像を分析し、明らかにした。

より高性能なミサイルは、サウジがイランによる攻撃を抑止し、軍事的な自立性を高めるのに役立つ可能性があるほか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派戦闘員との紛争でサウジの立場を強化する可能性もある。

一方で、地域のミサイル開発競争を激化させる恐れがあり、すでに核拡散への懸念が高まっている米サウジ間の民生用原子力協定に対する米議会の反対をさらに強める可能性もある。

米国に拠点を置く衛星企業プラネット・ラボは、2025年4月から26年9月にかけて、リヤドの西約200キロに位置するドゥワディミ複合施設の画像を撮影。米シンクタンク「外交政策研究所(FPRI)」のサム・レア氏とマイケル・ドゥイツマン氏の研究者2人は、これらの画像にはキャスティングピット(ミサイルのモーターケースに燃料成分の混合物を注ぎ込み、固めるための井戸)を収容する新しい建物が写っていると分析した。

サウジの大使館と情報省はコメント要請に応じなかった。

両氏は近隣の建物を偶発的な爆発から守るための壁と思われるものに囲まれたこの建物について、既存のキャスティングピットを収容していると考えられている建物の少なくとも2倍の大きさだと評価。「(この画像は)サウジがミサイル生産施設インフラを拡張していることを示唆しており、おそらくより大きなペイロード(搭載弾頭重量)を運搬したり、より長い射程距離に到達できたりする大型ミサイルを生産するためだろう」と記した。

レア、ドゥイツマンの両氏、そして英国際戦略研究所(IISS)と調査分析機関CNAの専門家らはロイターに対し、サウジのミサイル部隊の構成から、ドゥワディミ複合施設は中国の技術に依存していることが示唆されると述べた。両氏はその特徴も中国のミサイル工場と類似していると指摘した。

サウジが中国に接近したのは、米国が長年にわたり長距離ミサイルシステムの輸出を制限してきたためと考えられている。

中国の大使館と国防省はコメント要請に応じなかった。ホワイトハウスもコメント要請に応じなかった。

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