[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた10月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.1と、 9月の52.0から上昇した。新規受注の増加や堅調なAI(人工知能)関連需要を背景に2月以来の高水準となった。
ロイターが調査したエコノミスト予想も全て上回った。PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
企業は、リーブス財務相(当時)の2024年予算案による増税で雇用が打撃を受けて以来初めて、追加の従業員を採用。雇用市場の回復を示すさらなる兆候となった。
製造業の生産は2年余りで最大の伸びを記録。サービス業では新規受注の増加ペースが加速した。
S&Pグローバルによると、一部企業はAIへの投資支出やテクノロジーサービスへの需要増加に伴い売り上げが拡大したと報告した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、その他の企業は来週の予算案発表を前に支出を控えていたと指摘。ヒーリー財務相が企業に打撃を与える措置を回避すれば、近いうちにさらなる成長が見込める可能性があると述べた。
物価上昇圧力は依然として強く、「イングランド銀行(英中央銀行)が次回の政策決定会合で利上げを行うことはほぼ確実であるだけでなく、27年にかけてさらなる利上げが行われる可能性も高まっている」とした。
企業のコストインフレは6月以来の高水準となり、特に製造業で顕著だったが、販売価格の上昇幅は9月ほど急激ではなかった。
企業の今後1年間の見通しはわずかに上向いたものの、ウクライナや湾岸での戦争、および借入コストの上昇を懸念する企業が多く、依然として長期平均を下回っている。